近距離ロマンス

「せっかくなんだからあいつら二人きりにさせてやろーと思って」


「うーん」




わかるようなわからないような。


あたしは曖昧な返事を返した。



やっぱり、と松本は笑って、あたしの肩から頭に手を移動させた。




「梅澤。昼飯食って、帰ろうぜ」




やっぱりよくわからなかったが、二人きりでご飯を食べれるなら…！

と、あたしの頭で法則が成り立ってしまった。



天秤にかけて、見事松本が勝利した。


由宇ちゃんは、昂汰くんもいるからいいよね、と。





二人きりの世界に、突入した。