智也は表情を曇らせたまま言った。

「あぁ‥‥二ヶ月くらい前にな。
色々あったんだ」


「色々って‥‥?」




「‥‥二ヶ月前、ちょうど入学してすぐの頃だな。

その頃からリョウとナオトと俺、奈々子と美保の五人は今みたいに仲が良かったんだ。
そんな中で美保は、ナオトが好きになった。」




智也は静かに話し始める。
俺はただ黙って、智也の話を聞いた。




「それで美保は、ナオトに告白したんだ。

‥‥ナオトの返事はOKで、二人は付き合うことになった」