「おい、何か心当たりあんのか!?」 俺は片手で軽く持っていた携帯を、両手でしっかり握って言った。 『あ!分かったぞ正志! 先週末ってそれ、夕方くらいだろ?』 「そうだよ!何でそこまで知ってんだよ!? で、場所は‥‥」 『駅前にこないだできたファッションビルだろ!?』 「そう! えっ、何で智也知ってんだ!?」 『俺、リョウから先週その話聞いた! ‥‥正志、 その女、浮気相手なんかじゃねぇぞ!?』 ‥‥えっ!? 浮気じゃない!?