滝野さんは週の半分は係長に同行するようになった。

私は必然的に一人でルートをこなすことに

少し自信が持てるようになった。

朝一に回る取引先は真司さんのいるメディカルモールだ。

近隣では最大級の施設だった。

その施設内で数ヶ所担当していたので

午前中いっぱいかかる曜日もあった。

「今日はどう?」

真司さんは私に合わせてランチタイムを一緒できることを喜んでいた。

モール内には巨大なフードコートがあった。

「いつもここで悪いな。」

「いいえ、ご一緒できない週もありますし。」

私は真司さんとの会話を素直に楽しんだ。

彼は私を相手にあらゆることを喋った。