「好き…とか。」 そう呟いたときには、もうあのこはいなかった。 その日、俺はチャイムギリギリで教室に入り、クラスの人から変な目で見られたのを覚えてる。 高校での生活が始まり、クラスが違うあのこをたまに見かけた。 そしたらあのお菓子のにおいがして、幸せそうな顔で笑うあのこがいて。 それを見るたびに赤くなって、ドキドキして、友達にからかわれ、あのこを見るたびにもう大変だった。