ガラッ

「水枕もってきました。
みぃちゃん、熱上がってきちゃったんですね」

前園さんが持ってきてくれた。

頭の下に水枕を入れるとみぃの表情がホッとした様に見えた。

「みぃ、とりあえずこれで様子みるな。もし今よりしんどくなったら、遠慮しないでナースコール押すこと」

「…わかった…」

みぃは、しぶしぶながらも了承した。


「桜。俺たちそろそろ帰ろうか。みぃも熱高くてしんどいだろうし…」

葵が桜ちゃんに話しかける

「そうだね…みぃ、無理やり体温測ったりしてごめんね…」

桜ちゃんは衝撃な言葉を放った。

「無理やり?」

俺が驚くと…

「葵とみぃ、熱を測るのを、今か後かで揉めたんですよ。言い合いしてる隙を狙って体温計を挟んだんです。そしたらあの熱で…」

苦笑しながら話してくれた桜ちゃん。