いや、そうだけど……

ひな兄も休みなんだから、迷惑じゃないかな………


「母さん、もう行かなくちゃだから、しっかり休んでおくのよ」

「分かった。ありがとう」


「いいえ、じゃぁね」


母さんを見送ると、また寝てしまった。





次に気がつくと、寒さがなくなっていて、暑かった。

「暑い……」


「あ、葵気がついた?」

目を開けると、目の前にひな兄がいた。

「ひな兄?」

「おばさんから連絡あって、心配だったから来たんだよ。
多分風邪だと思う。ちょっと喉見せて?」

言われるままに口を開けた。

「う〜ん、凄い真っ赤。
喉痛いでしょ。薬塗っとくね」


チョンチョンと薬を塗られた。


オェッ ケホケホッ


「よし、これで大丈夫。葵よく頑張ったな」

頭をポンポンされた。