「店員まで俺を悪者にするのか?」

「そんなつもりはございません。
ただ、こちらのお客様は、席に案内された時から、他の席を希望されていました。
生憎満席でして、ご案内出来なかったのですが」

店員さんの話をきいて、きっと桜が言ってくれたんだろうなと思った。




それより、みぃだ。

俺はもうタバコのおじさんの事はほっておいて、みぃの側に駆け寄った。

「みぃ?」

「ケホケホッ……ヒューッ……ゴホッ」

「みぃ、上手く吸えなくて」

桜も少し焦ってる。

「とりあえずお店の外に行こう」

みぃを抱き上げると店の外へ出た。

近くにベンチを見つけた。