「もう少し回復したら、いつもの部屋に戻れるから、しっかり薬飲んでゆっくりする事」

「はぁい」

そう言うみぃは気だるそうに返事をした。




ICUを出て、廊下を歩いていたら

「司さんっっ」

呼び止められた。


「お、日向」

「お疲れ様です。みぃ、まだ出れないんですね」

俺の歩いてきた方向を見て察する日向。


「無理した時期が悪かったかな……」

「毎年体調崩してる時期ですもんね」

苦笑いの日向。

「でも文句も言わずに、薬飲んで頑張ってるよ」

「早く良くなりたいんだと思います。
せっかく学校にも通えてたから……」

「そうだろうな。サポート頼むな」

「はいっっ」

日向は、みぃのいるICUへ向かって行った。