車の後ろのシートに横たわらせ、車を発進させる。

数分後…

「ひな、にぃ?」


「美晴?目が覚めた?
もう少し寝ててもいいよ。
今病院に向かってるからね」


「ご、めん、ね…」

美晴はすぐに眠りについた。


無理してたんだろうな…


学校側からの条件がなかったら、休んでくれてたかも知れないのに、あんな条件出すから…

美晴も無理するんだよ。


ほんと、学校側はどう責任取ってくれるんだろうか。





車を走らせ、病院へ急ぐ。





病院へ着き、みぃを抱き上げて、診察室へ向かった。



ガラッ

診察室へ入り前園さんに声をかけた。

「前園さん、点滴と体温計よろしく」


「日向先生っ。…分かりました。
山内先生にも伝えておきます」



「よろしく」

そう言って、美晴をベッドに横たわらせた。