ピピッピピッピピッ


「38℃。やっぱり上がってるね。
今日はお家に帰ったら、直ぐに寝るのよ」


「はぁい」

やっぱり上がってた…

まだ明日もテストあるのに…

ひな兄行かせてくれるかな……


「みぃちゃん、日向くんに連絡入れてね。迎えにきてもらうんでしょ?」

そうだった。

すっかり忘れてた。


「忘れてたよ彩さん。ありがとう」

彩さんにお礼を言ってひな兄に連絡する。



pipipipipi………
〔もしもし〕
〔あ、ひな兄?美晴だけど…〕
〔テスト受けれた?〕
〔うん、受けれたよ。朝はごめんね〕
〔俺は美晴に無理をして欲しくなかったからね。でも美晴の気持ちも分かるよ〕
〔さっきテスト終わって、帰るところなんだけど、熱上がっちゃって…
ひな兄、忙しい?〕
〔大丈夫だよ。迎えに行く。ついでに、病院行って、点滴してもらう?〕
〔そうする。〕
〔じゃぁ、今から向かうから、もう少し待っててね〕


「彩さん、ひな兄来るまで待たせて下さい」

「もちろんよ」