すると薄っすら目を開けたひな兄。

「み、はる?」

「今帰ってきたの。ひな兄、体調どう?」

「さむい…」

「え、寒いの?」

コクン…

問いかけに頷くことで返してくれた。

「じゃぁ、毛布持ってくるね」

部屋を出ると、毛布を常備してある部屋へ行った。

「あった…」

探し始めてすぐに見つけて、急いでひなのお部屋へ戻る。



カチャ

「ひな兄?毛布もってきたから、掛けておくね」

「………あり、がと」

ひな兄はまた眠ってしまった。

「ひな兄、大丈夫かな〜」

とりあえずは寝とくのが良さそう…

今のうちにお粥作っておこうかな。

そう思い、キッチンへ向かう。

両親が家にいない事が多いから、兄妹3人で自然と家事を覚えたんだ。

だから、家事は一応できる。

体調悪い時はどうしてもお兄ちゃん達に頼っちゃうけど、今はすっかり元気だもん。

私が頑張らなくちゃ。