…音は悪くないな。

「うん、いいよ。じゃ次は口をあけて」

…喉の腫れもないな。

「うん、いいよ。じゃぁ、少し診るよ」

そう言って、瞼を下げて、首の周りを触る。

…貧血は、まだあるな。


「うん、いいよ。まだ貧血はあるみたいだけど、大丈夫?」

「そうなの?いつもと同じだからよく分かんないな…」

みぃの中では貧血はいつも付きまとってるものだから、少しの貧血では、可笑しいと感じないみたいだ。

「ハハッ。みぃらしいな。酷くならないと実感出来ないか…」

「うーん、今はふらつかないし、大丈夫だよ」

にっこり笑うみぃ。

「血液検査もしたかったんだけど、今しちゃうと貧血酷くなりそうだから…
次の診察の時にしようかな。
今回の薬に造血剤出しておくから。」

「わかった」