お昼休み………

「みぃ、授業どうだった?」

葵が聞いてきた。

「一ヶ月のブランクは厳しいね。分かんないとこだらけ…」

「そんな事だろうと思って、作っといたよ。ノート」

そう言いながら、机の上にノートを並べた葵。

「…………ほんと?いいの?」

驚き過ぎて聞き返した。

「もちろん。ただし、条件がある……
夜中まで勉強しないこと。それがこのノートを渡す条件」

葵は私が勉強漬けになるのを見越して条件を出してきた。

葵は、ほんと何でもお見通しだな〜

「葵……わかった。夜中までの勉強はやめる」

「よかった。じゃぁ、これを使って勉強してね」

「葵、ありがとう」

「いいよ。俺も勉強になったしね」

さりげない優しさが嬉しい。