「うん、無理はしない様にする。またこれから学校通いたいし…」

「じゃ、大丈夫かな。司の言ってたことも守るんだよ」

「はぁい。じゃぁかな兄、行ってきます」

「いってらっしゃい」

かな兄は暖かい笑顔で送り出してくれた。



「ひな兄、おまたせ。お願いします」

「じゃぁ、行くよ」

ひな兄は車を発進させた。

私の足で歩くと20分くらいかかる距離も車だと数分で着く。

入院前は自分の足で通えてたのに…

早くいつもの生活に戻りたいな…

窓の外を見つめながら考えていたら、学校に着いた。

「美晴、着いたよ。頑張っておいで」

ひな兄は私の頭をポンポン撫でながら言ってくれた。

「うん、行ってきます」

「終わったら連絡してね。迎えに行くから」

「ありがとう」

車から降りて、学校へ歩き出す。

少しドキドキしてるけど、楽しみも少しある…かな。