【クラウンside】
「ホセ…」
どれだけ泣いたんだろう?
どうしてここにいるんだろう?
安らかに息をするホセの目は、決して開かない。
いつもとは違って優しい顔。安らかに眠ってる。
皮肉にも、ホセが感情を表に出すのは完全に意識が消えてからだった。
いつもそう。
自分からは、絶対に自分に正直にはならない。
いつも、いつも苦しそうで、意識を失ってもホセが見るのは悪夢ばかり。
でも今日は安らかだった。なんでだろう?
起きない。
起きない。
起きない…
ずっと眠ったまま。
なんで?
何で?
ナンデ…
起きてくれないの?
どうして、一人にするの…?
今日は何日?
だんだん日付の感覚さえ失ってくる。
何曜日?
曜日さえ、分からなくなる。
何月?
月日がたつことさえ忘れた。
「ホセ…」
こんなにつらいなんて聞いてない。
初めてだ、こんなの。
「何が起きたの?」
私の中で何かが変わったのに、分からない。
ホセならわかる?
この感情を、なんていうのか。
【クラウンside】End


