<?日目>

水銀の鏡を見て、あまりの醜さにぽろぽろと涙がこぼれる。

「うっ…ヒックヒック…」

「ホセの瞳は、綺麗な赤ね」

「あぁ。そんなに泣くな」

「…ほんと?」

「「あぁ/えぇ」」

「…大好き。お兄ちゃん、お姉ちゃん…」

「知ってる。俺もおまえのこと好きだ」

「私も」

「うん…ずっと一緒にいよう…」

「三人でな」

「一人もかけちゃだめだから!」

「…うん!!」

“ずっと一緒にいよう…”

「どこにもいかないで…ずっとそばに…」

「「もちろん!!」」

ダイア、ローズ…

俺もずっと、ここにいるから…

どこにもいかない。

もう、一人にはなりたくない。

ずっと、一緒にいるんだ。


俺は、優しい二人に抱かれて眠る。


二度と、覚めない夢の中で。


【ホセ side】End