いつものようにニコニコしているアクアを見てホセはズキンと胸が痛んだ。
 
内心罪悪感が立ち込めてはいたが、裏腹に思いっきりしかめっ面をした。

「どうかしたんですか?」

やっぱりニコニコしながらさりげない探りを入れられているようでホセは落ち着かない。

「ああ。お前が来るから俺は機嫌が悪い…」

「…ホセ?」

さすがに何か感じたのか、アクアは不安そうな顔をする。

そのすがたにまたも心臓が締め付けられるような痛みが走り、ホセは気づかれないように服の裾を握りしめ歯を食いしばる。


そして、激しい痛みを感じながら、必死に冷静を装い、アクアに告げた。