「はぁ…………」

面会室の椅子に腰かけ、深々とホセはため息をついた。

ちらりと監視を見てまた失望。


本来は囚人が溜息などつこうものなら即連行のはず。

なのに……

「__やっぱ発売日に買っとくんだった……」

「まあまあ」

心の中では怒り心頭。

しかし外には全くと言っていいほどもれてはいない。


…実は自分のみ監視が甘いという事実を知らないホセは世も末だなどと聞こえよがしに囁く。

それも監視は見て見ぬふり。

半ば睨むような視線を必死で無視していた。

そんなとき、アクアが来た。