「遅かったけど…」
「誠に申し訳ございません。しばし足止めをされまして…ご報告が遅れましたことお詫び申し上げます」
最高神二人の前で深々と頭を下げるホセ。
そして、
「怪我がないならいい。」
「そうそう!少しくらい遅れたって気にしないからっ!」
ため口の最高神二人。
「…最高神様。それではご報告を「名前で呼んで!」
「…は?」
「私はウィン!夫はリショウっていうの」
「…何か妙なものを食されたのですか?」
名を明かすのは相手を認めたときにのみ。
ホセは平静を装い、二人を正気に戻そうと頑張った。
「体調がすぐれないのならばお休みください。」
「大丈夫。いたって健全だから」
「それより報告だ」
「…はい」
ホセにとっては恋敵の評価を迫られている状況。
軽く口元に笑みを漏らしてホセは言った。
「調査結果を申し上げます。
彼は……
完璧な、方です」


