ラショナリズムシンキングLOVE


<帰宅時>

「おかえりなさいま「ホセ~!!」

迎えに出る女性たちを押しのけ、クラウンはホセに抱き付く。

「…あぁ」

クラウンを抱きしめたいという欲望を必死に堪え、ホセは心の中で戦う。

クラウンがしかと抱きしめている間、ホセはひたすら脅迫作戦に出た。

__地獄に帰りたいのか…

__死にたくなければ我慢しろ…

自分に向けてありったけの殺気を向けて何とかクラウンを引きはがすことに成功した。


しかしクラウンの可愛い誘惑は続く。

「遊んで!(キラキラ)」

「……(ドキンッ)」

冷静そうな見た目に反して、頭の中はピンクに染まりそうなホセは‟頑張って”理性を保った。

__鍛錬4セットだぞ…

頑張って自分を脅すホセだった。


しかしクラウンはホセの気を引くため、更なる‟可愛いもの作戦”に出る。

「ねえ見て!!とぉっても可愛い…」

「ミィミィ!!」

高い鳴き声にビクンとホセは反応する。

振り向いてはいけないと分かっているのに、愛らしい鳴き声に吸い寄せられた。

「子猫ちゃんだよ!!」

「……クラウン、馬鹿、やめ…」

「ね~?癒されるでしょ?」

子猫たちに加えてクラウンに溺れるホセにとって、これはもう快感としか言いようがなかった。 

「フミャァ~」

「…っ…可愛い…」



実はホセ、無類の動物好きで、特に

子兎、

子猫、

子犬、

仔馬、

子牛、

小鳥、

ハムスター、

子供(←!?)

など、小さな動物とは人が変わったように戯れる。

「可愛い…」

ミィミィ鳴く子猫たちに心を奪われ、クラウンの笑顔に心臓は破裂しそうで、ホセはなかなかその場を離れることができなかった。