ケルクは隣で怪しい笑みを浮かべているホセを盗み見た。

 そのホセは視線に気づいたのか、こちらを見て微笑んだ。

「なあ、俺はほんとに最低な奴だな」

 あははと乾いた笑い声で嘲り笑いをしながら、ケルクを見つめるホセ。
「大丈夫か?」

 ケルクは心配になってホセの顔の前で手を振ってみる。

「……アクア、俺のこと嫌うよな」

 哀しそうに雰囲気を一転させて、ホセは明日の予定を話し始めた。