ラショナリズムシンキングLOVE


所変わって王室前。

「失礼します…」

「どうぞ。ホセ君」

「…!」

親しみを込めて名前を呼ばれたことに驚いたホセは重そうな扉を押すべきか迷った。

「どうかしましたか?」

「…!!」

ホセは丁寧に話しかけられたのに驚いてまたも一瞬動きが止まった。

「…っ」

勇気を出して扉を押し開けるとにこやかに笑った最高神のお二方。

「ッ___」

真っ青を通り越して窒息したかのような顔色のホセはただただ跪き震えるばかり。

「まだ顔色がすぐれないが、大丈夫か?」

心配されたことにさらに恐怖を感じたホセは意識を保つのに必死になった。

「ところで、相談なんだ。

クラウンも、なかなかいい子に…いや、とにかく元気に育ってくれたし…

もう、将来のことを考えたほうがいいかと思ってね。」

「それで…?」

蚊の鳴くような声で先を促したホセはクラウンに抱いている恋心からの罪悪感も手伝って、さらに青く__いや、どちらかと言えば酸素が欲しそうに__なっていた。

「ふふ、あなたにはね、ホセ、身元捜査をお願いしたいの。」

察しの良いホセは酸素が足りない上に心臓が暴れ出すという自滅としか思えない働きをし出す臓器に四苦八苦していた。

____俺の勘違いであってくれ…

切なる願いはすぐに打ち砕かれた。