「なんのよう?」

「…こっちにこい」

ロランが連れていかれたのはホセの部屋。

必要最低限のものしかない、ひどく殺風景な部屋…

「!!!!」

ではなかった。


そこらじゅうに本が散らばり、それでいてなぜか秩序を保っている。

多すぎる謎の機器類は電源が落ちていないのか隅のほうで怪しげな光を出している。

___どうなってんだこの人は…

ロランは心からホセの頭の中を分解してみたくなった。←


「あの…話…」

「悪いな。汚くて。好きなところに座れ」

「はあ…」

いつ部屋が汚いといったのか思い出せないロランはかなり混乱していた。

…言っていないけど。


「……ロラン…俺は運命の相手を見つけたらしい」

「へぇ~そう」

「どうするべきだと思う?」

「へぇ~そう」

「…ロラン?お前生きてるか?」

「………」

「おい?」

ロランは一気に息を吸い込んだ。

そして叫ぶ。

「運命の相手ぇぇぇぇ!?!?!?!?」

「失礼な奴だな、お前」