、がしかし……
____またなんか変な映画観てるのか?
と城のほとんどのものが思っただけだった。
そう思わなかったものは、
_____Zzz……
…起きもしなかった。
「うるさい」
ホセはその事態を見事に想定しており、全く慌てた様子もない。
一応クラウンの口の中に掛布団を突っ込ませてはいたけれど。
「ごほっごほっ……起きたの…ホセ…」
「ああ。おかげさまで溺死しかけたがな。」
「それは良かった…ふゃむむ…ふぁぁぁぁ…(´Д`)」
寝起きのクラウンはのんびりと欠伸をする。
しかしホセは逆にかなり眠そうじゃない。
吸血鬼は夜型なのだ。
それはもちろん真夜中にどこかしらの家に忍び込んで睡眠不足で倒れたりしないようにするため。
心優しい少女をだまして眠りについたところを襲うにも、自分も眠いと眠り込んでいたら元も子もない。
それはともかく、クラウンの両手を右手で拘束し、壁に押し付けて溺死させようとした目的を聞こうとするホセ。
しかし寝ぼけている上にホセの格好よさも合わさって、クラウンからしたら壁ドンくらいにしか認識できない。
「ほふぇ…にゃみまってゆよ……」
(ホセ…何やってるの……)
クラウンが寝ぼけているのをしっかりと認識したホセは半ば引きずるようにして先ほど放り込まれていた浴室に放り込み、シャワーの栓をひねる。
「起きろ」
そして、水を限界まで冷たくすると、その水をクラウンに容赦なく浴びせかけた。


