「元気でしたか?」

「へ?」

「クラウンですよ」

「あ、ああ。クラウンですね…ああ。綺麗だった」

「…ウィング…やっぱり私「いやだから、お前とは別のことで…」

「クスリ)分かってます」

「ったく…!」

「ウィングは面白いですね」

「なっ///」

今度はウィングがぱっと赤くなる。

「それと…クラウンにフィアンセができたらしいじゃないですか」

「しってんのか?」

「ええ、星が教えてくれました。その噂ばかり話してるし」

「へえ…星が…」

ふと空を仰ぐウィング。


天界にあるお花畑のほとり、昼間はぶんぶんぶん、蜂が飛んでる。

そこにたつ小さな一軒家に二人は住んでいた。


今は夜。

ウィングはビーズをぶちまけたような星空を見つめた。

___星の…声…か。

アクアは15歳の誕生日と共に星の声が聞こえると言い出した。

そればかりじゃなく、夜の月がない日なら話してるし。

「…そう言えば、星たちから噂聞いたんですけど…」

「へ?」

「"創造神様の後継ぎが現れた"と」

「は!?」

創造神と言えば何億年と変わったこともない、全宇宙の絶対の王。

後継者が現れた…ってヤバいじゃん!

「で!?誰々誰々!?」

「"御娘様と彼女の生涯の伴侶"」

「マジかっ!?!?」

「…ええ」

ってことは…

「…!」

「私はともかく、とてもわかりずらいじゃないですか。表現が簡単な表情をしてください」

「……はーい」

「…ね、ウィング?」

「何?」

「ホセは元気ですか?」

クラウンと同じように、なにげなしに問うてくるアクアにウィングは頭が真っ白になっていくのを感じた。