「…?」

カクン、と首をかしげて引かれるようにてくてく歩いていくホセ。

ウィングは姿を見失うまいと慌てて追いかける。

「…ここにいたの?」

「…あ…ァ…」

「…ホセ、おいでよ^ ^」

「なんでここに?」

「お爺さんにつれてきてもらった」

「(あのジジイっ…同性だけとか嘘つきやがって…)」

魅惑的に揺れる金髪は真っ白な肌をくすぐっている。

笑みを湛えた口元からは白い歯が覗く。

___こんなに、綺麗だったか?

暗闇が美しさを際立てる。

「クラウン…」

ポタリと、感情的に流れる涙。

それは安心から来たのか、懐かしさからか。

「お前は、お前…!?」

目的語が完全に欠如した言葉(セリフ)も、感じられる。


___オマエハ、ゲンジツノクラウンダッタノ?

ユメヤ、マボロシジャナクテ?


嬉しいのか悲しいのかいまいちよく分からないホセは、取り合えず近づこうとするのを中止した。

「…なんで来た」

___怯えた動物のように許しを乞うてみろよ。

「帰れ」

___どこまであまのじゃくなんだお前は…

「一人になりたい」

___いい加減にしろ

「来てほしくなかった」


「クスッ…泣きながら言うことじゃないでしょ?」

「泣いてない。気のせいだ。帰れ」

「嘘つき」

「嘘。違う。泣く。してない。」←

___ふざけてる場合ですかホセさん。⊂=(>д<*)

「お前だけで良いから「「「帰れ」」」

えぇーーーー!!!!!???Σ(-○- )

「「「「帰れ」」」」

いつの間にかいたローズにさえ帰れと言われるウィング。

…シリアスを壊した罪は重かった。

「見捨てないでぇ(大泣)」

「「「「…」」」」

冷たく見つめられてしょんぼりするウィング。

面倒なことになったと思ったのは、何もダイアだけではないだろう。




三人揃えばなんとやら。

五人揃えば…

「泣」