彼の人生は

彼を作り上げた半生は


あまりに残酷だった。



彼を包んだのが
拒絶ではなく愛情だったら

彼が信じたのが
他人ではなく自分だったら

彼に守るべき
存在が居なかったとしたら

この出来事が
立て続けに起こることがなければ。


こんなにまで、
心が壊れることはなかった。