「お兄さん、彼女は、妖精科です」

ヨウセイカ

「…」

アクアヲテバナセトイウノ?

「今すぐ、迎えが来ます」

「…」

ナンデ。

「準備を」

「…」

オレノスベテダッタノニ







「知っているでしょうが、希少種である彼女は、魔界が管理します。

つまり、奴隷となります。扱いは、良いでしょうがね。

名誉なことです」


神はなんて残酷なんだろう。

日常さえ知らない子供から、全てを奪うのだから。


ウィングは膝から崩れたホセを見つめ、沈む意識に従った。