ラショナリズムシンキングLOVE

【ちびホセside】

「ゴボッ…」

バシャリと固まった血は白の流しで弾けた。


俺は今6歳。

誕生日も過ぎつつ、俺は働き詰めだった。

最近は喉もただれて良く吐血する。

胃の内部出血で物が消化できない。

だが病院になど行っていられない。

働くんだ。

アクアの為に。

「…おえっ…」

何も食べていないのに襲ってくる吐き気。

されるがままに吐いて倒れてを繰り返す。

貧血で一日中目眩がするし、健康状態は最悪だ。


それでもアクアが気づいていないのは本当に喜ばしいことだった。


「はぁ、はぁ…」


魔界の義務教育は9年。

クラス換え無しの同一担任だ。本来なら今年の一月に俺も入学するはずだったんだが。

ま、ばれなきゃいいか。

独学でコンピューター機器類のプログラムはできるし、手に入りかつ時間の許す限り本も読んだ。

魔法も習得し、仕事の効率化を図る。

年齢というハンデによってあまり大きく動けないのが悔しかった。


それと、俺には一つ夢がある。

アクアの願いを叶えることだ。

俺の知るなかで、あいつが望むのは一つ……両親だ。

いつか、たった一つ、俺の願いが叶うなら…

俺は、アクアを両親と会わせてやりたいんだ。



「おにーちゃーんどぉーこぉー?」

「…」

寝起きの間延びしたアクアの声がする。

「おはよう!ここだ!」

答えて俺は、汚れた赤い液体を排水溝へ流し込んだ。

【ちびホセside】END