ラショナリズムシンキングLOVE

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以前にも増してホセからは全てが奪われていく。

表情も

子供らしさも

残るはずだった思い出も。

そして

人格さえも。

髪さえ凍り付く夜、ホセは笑っていた。

「^ ^」

___パチンッ、パチンッ…

何をすればいいのか、

何が望まれているか、

それを敏感に察知し、ホセは動く。

息をすることも

ほんの少し指を動かすだけでも

さらには、心臓の鼓動さえはばかる。

___望まれないことをするわけには…

その一心で。


次第に笑わなくなる。

話す言葉も減っていく。

娯楽に触れない生活はホセにとって当然のこととなっていった。

掃除、洗濯、料理、買い物、芝刈り…
家事のすべてはホセが担う。

怪我、病気、不景気…
全ての悪いことはホセが生まれて来たから。

そう教え込まれて。

自己嫌悪を越えて嫌悪は憎悪に変わり、

そして一人の夜

ホセは自分を罰した。

生まれて来たから。

今も存在し続けるから。

___オレハ、ワルイヤツナンダ。

他人が責めるよりもっと、ホセは自分を責める。

___こんなにされるのは、"お前"のせいだ…

自分を自分とも認めなくなったホセは
何をしても報われなかった。


全てが凍りそうな夜、ホセは泣けなかった。

だから、偽りの微笑みを浮かべた。


「死ねよ…ヴァンパイア…」

押さえられない自己嫌悪にさいなまれながら。

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