「んん…クラウン…?」
パチリと開けた目と私の視線が絡み合い、少しの間互いに動かなかった。
ううん、動けなかった。
あの紅い瞳に魅せられて。
くすんだ色はこんなにも澄んで、こんなにも輝いてた。
初めてみたの、ホセの本当の顔を。
「クラウン…夢にまで見るなんて…俺はそんなにお前に会いたかったのかな?」
「どういうこと…?」
「何だ、都合よく知ってる訳じゃねえのかよ。それともとぼけてるのか?」
ククク、と短く、でも偽りのない笑みを浮かべるホセ。
「///」
かっこいい…
素直にそう思う。
「言ったろ?夢の中で、いつもいつも…」
「知らないもの」
「じゃあもっかい言ってやる…」
そこまでいってホセはニッコリと微笑んだ。
「/////」
「クラウン…好きだ。お前を愛してる」
「!?」
驚きで頭の中が真っ白になった。
ホセは、私のことが好き?
「酷いな、せめて夢のなかでくらい私も、とかなんとかいってほしかった」
「…」
そっか、ホセは私のことただの幻覚としか思ってないのか…
「…あ、でも現実のクラウンには言うなよ?」
「…どうして…?」
「なぜって、当たり前だろ?
クラウンの人生だ。俺が決める権利はないから。」
「でも、伝えるのは勝手でしょ…?」
「ふふ、お前は本当に可愛いな。
お前のことだ。俺の恋を知ってなお断ることなんかしないだろ?」
「…だって、かっこいいもの」
「事にお前、宿命なんか嫌いといってたじゃないか」
「…そうだけど…運命でしょ?」
「いや、俺たちは生まれたその瞬間から引かれ合うと決まってた。
と言うか、この世界ができた瞬間…創造神様ができた時から決まってたんだ」
「そんなに前から…!」
「だからいいんだ。俺よりセイの方がいい。
少なくとも、俺とは結ばれなくてすむ」
「でも「お前は周りの目を気にしなさすぎだ。誰が望むって言うんだ?」
「それは「ストーップ!」
「あ、忘れてた…」
「ここで恋の話なんかしなくていいわ。それは現実にお預け、ね?」
「…ローズ…駄目なんだよ。俺に振り向いてくれるわけがない」
「「そんなことない!」」
「何だよ、お前ら気が合うな(笑)」
ホセは底抜けの笑顔を浮かべた。


