「これでいいか…」
三十分ほどあと、ようやくきれいになる。
そう小さく呟いたホセは、フラフラとした足取りで楽しげな笑い声が響く居間へと向かった。
「…失礼します…」
「それでね、先生ったら…」
「なんだよ(笑)そんなん逆切れだぜ」
「私笑っちゃった」
「そりゃそうだ!」
「静かにしなさい」
「はいはーい」
まるで空気。
そのままホセは自分の体重の三倍はありそうな量の洗い物をこなしていった。
「…」
そっと鍋のそこを指で擦る。
そこについていたソースをほんの少しなめようとしたその時…
「意地汚い真似すんなよ…?ヴァンパイアくん。
普通じゃないんだから俺たちと同じもの食ってんじゃねーよ!」
「…」
ホセに向かってベーッとしたをだすダイア。
ローズはクスクスと笑う。
ホセは無表情のまま鍋を水につけた。


