ラショナリズムシンキングLOVE

【ウィング side】

おい!

誰だよお前誰っていったのは!

ウィングだよ!

クリアス、ウィング!

わすれるなって!

あ?俺のサイドはウザイ…?

チビホセのほうが可愛い?

ひでぇなおい。

……ごめんなさい。初めます。


「寒いよ…」

夜、またもホセは震えていた。

壁に爪を立て、なんとか寒さを堪えようとする。

その時だった。

「…はいいのに!何であんたは!」

「ごめんなさい、ごめんなさい…」

「弟に恥ずかしくないの!?お兄ちゃんでしょ!」

「…グスン…だって…」

「悔しいなら成績をあげなさい!」

「…」

道で誰か話している。

ホセは寒さも忘れてそれにききいった。

「…お勉強した子はいい子なんだ!」

キラキラと瞳を輝かせ、嬉しそうにうなずく。


「…あ、でもお父様たちのことなんてよぼう…」

またホセは考え始めた。

___ドン!

「ビクッ…」

幸い小屋には小窓がついていた。

そこをホセはのぞきこむ。

「…あ、本だ…」

どうやらここはごみ捨て場らしい。

大量の本、参考書が放り出されてた。

「…お勉強しよう…」

月明かりの下、鎖の届くギリギリのところへばらまかれた本を取りに行く。

そしてよろよろしながら小屋に戻る。

数冊の本を積み上げて机がわりにして、窓のそばに腰かけた。

「子供はみんな、きっとこんなに苦労してるんだよね」

月明かりのもとホセは勉強を始めた。





………そしてそれは、月明かりが日光になるまで続いたのだった。