「ママ、パパ!
お家に入りたいよ!
寒いよ!死んじゃうよ!」
夕方、少しばかり大きい犬小屋に入れられ、鎖に繋がれたホセは壁をドンドン叩きながらなき叫んだ。
「寒いよ!寒いよ!」
小さな手で壁に手を当てながら必死で叫ぶ。
「助けて!誰か、助けて!」
___ガチャッ…
「っ!お兄ちゃん!」
うって変わって最高の笑みで自分の兄を見つめた。
愛くるしいホセは、そのまま目をぱちくりさせる。
「…これ食え」
___ビシャァッ
白い液が床にぶちまけられる。
ホセは言葉を失った。
「あとさ、うるせえんだけど。雨風防げるだけ幸せだろ」
「…ごめんなさい…」
たったそれだけで兄はいってしまった。
家になんか入れてもらえなくて。
「これが…シアワセなんだよね?
ふふ…嬉しいな…お兄ちゃんが…話しかけてくれた…」
そうしてホセは白い液体を見つめた。
「これが、ご飯かぁ…」
ちろりと小さなしたをだす。
___ピチャッ
「!?」
相当不味かったのかホセは顔を歪ませ丸まった。
つられておれもその液体に手を伸ばす。
すくいとることができた。
そして鼻近づけ、スンとにおいをかぐ。
「ウェェッ」
ものすごい腐敗臭だった。
とても口になんて入れたくない。
___ガン、ガン、ガン、ガン…
『?』
___ガン、ガン、ガン、ガン…
『…』
よし、放置だ。
こいつの存在価値ないしな。
早く帰れ、邪魔だ。
『う、ぅぅぅ…』
『消え失せろ。』
おっといけない心の声が(棒)
「オイシイナ、オイシイナ…アハハ…」
な~に~!
おいおい目が!
目がイカれてるぞホセくーん。
「オニイチャン、ダイスキ…ミンナ、ダイスキ…」
イカれてるぅぅぅぅぅ!!
ダメだホセ君、人生を諦めるな!
まだ一ヶ月も生きてないだろ!
だが俺の思いとは裏腹に、ホセはついにおかしくなってしまった。
展開早くね!?
せめて十日くらい普通でいようよ!
『展開早すぎるぞぉぉぉぉ!!』
「…明日からお手伝いしよーっと…♪」
『ホセ…ごめん…』
『なくならくんな。消えろ。』
ダイアに大きな敵意を抱いている俺でした。


