「ほれ、茶じゃ」

「ん。サンキュー♪」

二人揃ってお茶タイム。

…してる場合かっ!

「おいおいじいさん!教えてくれって!」

「ハイハイ。最近の若いもんは本当に「良いから!」

「ふう…つれ戻すには、無理しかないんじゃよ。

だがそうすれば、眠っとる者に多大な心的ダメージを与えかねない。

それを避けるなら、眠っとる者に帰ってきてもらうしかないんじゃ。」

「じゃあ、それを待ってるのかよ!」

なんてことだ!

そのまえに婚約発表しちまったらあとには引けねえ!

「なんとかならねえのかよ!」

「…お前さん、ここから消える覚悟はあるかな?」

「はぁ?」

「誰かが彼を説得して戻ってこれたら、彼は助かるじゃろう」

「そうか!それなら「まて!」

「何だよ」

「彼の世界に行くことは、彼を説得させることとともに、彼に閉じ込められることだってあるんじゃ。

彼が帰りたくない上に返したくなければ…
一生眠り続ければ…

二度とここへは帰れんぞ!」

「っ!」

じゃあ二度とアクアには会えない…?

まてまてまて。俺じゃなくて別のやつは?俺がいかなくてもいいんじゃ?

「例えばクラウンがい「同姓のみじゃ。それに相手を深く信頼しとるものでないと」

「…」

「城の者には仕事がある。暇人のそなたがいくしかなかろうが」

「暇人…!

…わかったよ!行くから行き方教えてくれ!」

「ふふふ…よし、それでは彼のもとにワシをつれていけ」

「…ちっ」

軽くしたうちしたが、俺はそのままじいさんをつれていった。