【ウィングside】

これは面倒なことに…

ったく!あのアホヴァンパイアは自尊心ってもんをしらねえのかよ!

「いっつも迷惑ばっかかけやがって。起きたら許さね~!」


あ、はじめましてか?

俺はクリアス・ウィング。

簡単に言えばホセの仲間で、奴の妹、アクアと付き合ってんだ!

激カワイイんだよこれが!

マジベタ惚れでさ、絶賛溺愛中ってやつ!!

だってよ、ほんとかわいいんだぜ?

あ、のろけはいい?まあ緊急事態だしな。

ちなみにここは天界。

…のいわゆるお花畑。

「おいじいさん!じいさん!」

あり?留守か?

「じいさ「喧しい!少しは静かにせんのか」

おっ、いたいた~♪

「じいさん!あのな、この前話したやつの事なんだけど、やべえことになってんだよ」

実は俺はこのおじいさんにホセの事を相談してたんだ。

口軽いとか言うなよ!?

いや、思ったよな、今!


…悪い、話がそれた。

このじいさんは見た目はあれだけど、意外にすげーんだぜ?

そこはおいとくけどさ。

「何?心中?」

今の間に話してたんだZ!

…すいません。

「ああ。じいさんは治しかた知ってんだろ?」

「…まあ、単純に言えばその心の中から連れ戻せばイイ話なんじゃが…」

「マジか!それなら連れ戻すぜ!」

「…そんなことは神界の医者も知っておろう」

「要らねーじゃんその情報!」

俺は素早く突っ込む。

「ってか治療法があんなら何で治さねえんだ?」

「それはだな…あーまあいい。入りなさい。立ち話も疲れる。」

「そっ。そんならお邪魔しまーす♪」