あの日の鮮明な幻覚と幻聴が私をまたパニックにおとしいれる





「愛兎…ッ」







おいていかないで…





私の腕と服ににベッタリとついた愛兎の血






やだッ






「愛兎…ッ」






やだよ…





一人にしないで…






〝美兎〟




って優しい声で呼んで?





〝もーしかたないな〟




そう言って私のわがままを聞いてよッ!!!