愛兎はそっと俺の頬に手を添えて、俺にキスをした…






「お前ッ…向こうで…浮気したら…許さねえ…からなッ…」




声がうまくでねぇーよ…





〝大丈夫だよ。知ってるでしょ?私が尋雅一筋だってこと〟





「あぁ…そうだったな…」





愛兎は俺のことアホみたいに好きだもんな…





〝ずっと、ずっと待ってるから…愛兎の分も生きてゆっくりこっちに来てね?〟







「あぁ…」






〝すぐ会いに来たらぶん殴るからねッ!〟






「お前…地味にゴリラだからなッ…それはマジ…で勘弁ッ…」






〝尋雅…〟





「ん?」





〝笑って〟





俺は愛兎にそう言われて優しく微笑む