「俺がお前のお願い、聞かなかったことあったか??」
俺はお前に甘いんだよ…
〝ふふっ、ない〟
嬉しそう泣きながら笑う愛兎は、雲の間から顔を出した月明かりに照らされて凄く綺麗だった
「お願いって…なに?」
俺と愛兎はコツンと額を合わせる
〝美兎を美兎として生かして…お願い…私の大切な大切な1人の家族なの…妹なのッ〟
「ん…わかった」
俺がそう言うと微笑んで目を閉じた愛兎
そして…
〝さよならだよ…尋雅〟
そう言って大きな瞳に涙を溜めて俺を見る愛兎
〝また会えて、嬉しかった〟
「俺もだ」
だめだ…
涙で愛兎がよく見えねぇ…


