俺は愛兎に抱きついた 〝もうなに!?苦しいってば!〟 「愛兎!愛兎ッ!」 〝もう、わかったから泣かないでよー〟 「泣くに決まってだろ。お前…死んだって…もう会えないって思った」 俺はぎゅっとぎゅっと愛兎を抱きしめる すると愛兎は優しく俺の頭を撫でてくれた 〝うん…ごめんね?でも私が死んだのは本当だよ〟 「じゃあ…なんで」 〝神様にお願いしたの。もう一度だけ尋雅に会いたいって〟 顔を上げると、そこには嬉しそうに、どこか寂しげに笑う愛兎がいた