尋雅は少し考えたあと、ぎゅっと拳を握って震える唇を動かした
「美兎ちゃんを探そう」
尋雅は悲しげな表情で写真立てをてにとった
「探さなかったらお前、怒るだろ?」
尋雅はそう言って写真に写る愛兎を愛おしそうに優しく撫でた
「よく、可愛い大事な妹って言ってたもんな…。お前の大事なもん、ちゃんと見つけるから待ってろ」
そしてそっと写真を仏壇に戻した
その姿は
悲しげでどこか儚くて…
触れればシャポン玉のように消えてしまいそうだった
けど
かっこよかった
尋雅は俺が唯一、初代以外にこいつにならついて行っていいと思えた人だ
やっぱり尋雅は
俺達の総長だよ…
*.・里音side end☂*.・