「美兎ちゃんは愛兎を演じているうちに、どっちが本当の自分か分からなくなって、いつからか自分は愛兎だと、錯覚した。自分を自分で洗脳した」
そして自分は愛兎であると、脳が思った
まるでそう…
人格が入れ替わるかのように…
多分あの時だ
完全に美兎ちゃんが自分を殺したのは
あの、笑顔が戻った日
俺に告白して1ヶ月くらいたった後
最後に違和感を感じた日…
「でも多分…気づいたんだろうね。きっかけは分からないけど、俺たちと一緒で、このノートや写真によって自分が愛兎ではないことを知った」
いくら自分を騙しても
美兎ちゃんは美兎ちゃんだ
愛兎ではない
愛兎には…なれない…
「きっとまた受け止めきれなかった。受け止められなかった。受け止めたら、愛兎が死んだことを認めることになる。だからこう、なってるんだろうね」
俺は荒れた部屋を見渡す
俺達はきっと
美兎ちゃんを追い詰めた


