「もしかして…愛兎の妹?」
鈴がそう言い、俺はうなづいた
「その日記書いたのは愛兎の妹だ」
「愛兎の…妹?」
尋雅の目から涙が溢れてきた
なんて顔…してんだよ…
「愛兎…いや美兎ちゃんは双子の姉である愛兎の身代わりをしてた」
俺は大きく深呼吸をして話を続けた
「信じ難いし、すぐに受け入れられない。受け止めきれないと思う。でもこれは、真実だと、俺は思う」
これまでの愛兎は身代わり、美兎ちゃんが演じた愛兎だった
本当の愛兎じゃなかった
「思い返せば話が噛み合わないことや不自然なことが沢山あったでしょ?」
みんなも頭の中で1年を振り返って、思い当たる節が沢山あるようだ
「どうして愛兎の身代わりをしていたのかは俺達にはわからない。考えたところで推測でしかないけど」
これだけは確かだ
「いくら双子とはいえ、身代わりをすること、自分とは違う人になるのは凄く辛いことだ」
想像するだけで胸が痛い


