さくら館へようこそ!

わたしの家にはたくさんの妖怪がいますなんて、絶対に言えないよー・・・!!

わたしは、頭を抱える。

「ゆ、ゆりちゃん?大丈夫?」

ゆるちゃんは、立ち上がる。

「あ、ごめんごめん。大丈夫だよ。あはは・・・。」

「それは、よかった・・・。」

ゆるちゃんは、胸に手をあててホッとした顔をする。

「はあー・・・。」

わたしは、胸に手をあてて小さくため息をつく。

「桜ちゃん。」

萌威ちゃんは、後ろからわたしに乗りかかるようにとびついてきた。

「萌威ちゃん。どうしたの?」

「わたしにも話に混ぜてよ。なんの、話してるの?」

「あー、えーとね、本の話だよ。」

「へぇー、本か・・・なんの本?」