さくら館へようこそ!

そう言って、萌威ちゃんは笑った。

「分かった、じゃあわたしもいつか萌威ちゃんに教えてあげるね。」

「うん、約束だよ。」

わたしと、萌威ちゃんは小指を絡ませた。



「おはよー。」

わたしと、萌威ちゃんは教室に入る。

「おはようございます。」

そう言って、返事をしてくれたのはゆるちゃんだった。

「おはよう、ゆるちゃん。何、読んでるの?」

「これです。」

ゆるちゃんは、わたしに本の表紙を見せた。

「田中さんちの妖怪?」

「はい。」

「あー、それわたしもこの前読んだよ。」

「ほんとですか?」