さくら館へようこそ!

ゆるちゃんは、萌威ちゃんの手を取ってそう言う。

「う、うーん・・・。ま、まあ、考えておくよ・・・。」

萌威ちゃんは、ゆるちゃんから目をそらす。

「いいえ!!考えないでください!!つぎ、借りることにして下さい!!」

ゆるちゃんは、萌威ちゃんに顔を近づける。

「うっ・・・うん・・・わかっ・・・た・・・。」

萌威ちゃんは、ゆっくりとうなづく。

「・・・。」

わたしは、そんな二人を見つめる。

あ~・・・ゆるちゃん、目がマジになっちゃってる・・・。

ゆるちゃんが、ああなった以上、どうにもならないよ。

「あははは・・・。」

わたしは、苦笑いをする。

「・・・。」

萌威ちゃんは、目でわたしに助けを求めてくる。