愛してる。ただそれだけだった

よろめいた私を男は抱きかかえ、ベッドの上に置く。
そして手足を縛り…服を脱がす。

ジー…
チャックが開いて少しずつ肌があらわになってゆく。

パシャパシャパシャ…
何枚もの写真が撮られてゆく。何枚も何枚も。抵抗しても無駄な事は子供ながら分かりきっていた。だから私はされるがままだった。

「ほんと沙七ちゃん、かわい。あーあ早く大人になってくれよ〜」

ケタケタ笑うこの男。
隣で様子を見ながらニヤニヤと笑うこの女。
頭の中がお金でいっぱいなのが分かる。
こういう写真はすごく高く売れるとしゃべっているのを聞いた。


すべてが…狂っていた。何もかも。

「助けて」
と叫んだ所で誰も来ない。

いつの間にか涙も出なくなった。

ねぇ…どうして私は生まれてきたの?

私の事…自分の子供だと思ったことないでしょう…?

…お父さん。お父さんさえ帰ってきてくれれば。あと少し…あと少しの我慢だから。