「……………は?」






意味が分からない。



思考停止していると、蓮見が焦れたように顔をこっちに向けた。






「だから、お前、朝メシつくれよ。

うちに泊めてもらったんだから、それくらいするのは当然だろ」






「……………」






あまりにも真顔で、さも当たり前という口調で言うので、反論する気も失せる。




まぁ、たしかに、泊めてもらったみたいだけど。



犯されかけたとはいえ、野宿するよりはましだったに違いないけど。





でも、そんなに偉そうに言われると、なんか素直に『泊めてくれてありがとう、助かりました、お礼に朝食つくってあげます』とは言いたくなくなる。






でも、蓮見はそういう男なんだ。




あたしがオトナにならなきゃ。