――【笑いすぎ!】 いつもなら付箋を机に貼るところだが掬恵は周翼の額の真ん中に付箋をでんと貼り付けた。 目を真ん中に寄せて額の付箋を取ろうとしている周翼。 黄色い付箋を読むなり、吹き出しそうになり、必死に笑いをこらえている周翼。 掬恵の予想は的中していた。 そんな周翼を見ているとつられて掬恵も思わずぷっと笑ってしまった。 白い色の付箋が二人の間で暫く行き交う。 この頃から、掬恵と周翼の会話が以前よりも増え、お互いに良く笑うようになったのだった。